かかりつけ医、舌下療法、スポーツドクター

在宅医療について・・尊厳死を求めて

在宅診療お受けします
現在国は急性期病棟の削減を進めています。そのため保険診療で入院できる施設がどんどんと減少してきております。山梨でも信じられないくらいの削減が行われようとしており「急性期医療」の崩壊が起こりそうで今後が心配です。
そこで少し急性期医療・回復期医療・慢性期医療について少し書いてみたいと思います。
急性期病院(病棟)とはそのままで、急な病気が発症し入院するところです。「急性期」ですからそこでの在院日数の上限は3か月になっています。これ以上の入院は保険がきかなくなります。3か月を経過しても医学的な管理が必要な方は回復期リハビリテーション病院(病棟)に移ることになります。
しかしここに入ることのできる疾患も脳卒中・大腿骨頸部骨折・脊髄損傷・頭部外傷・肺炎や外科手術の治療の安静のため生じた廃用症候群などがあり、また発症または術後「2か月以内」・股関節、ひざ関節の神経や筋、靭帯損傷後「1か月以内」となっており、なんでも入院できるわけではありません。またそこでも入院日数の上限があります。疾患にもよりますが60日〜180日以内になっています。
これ以上の入院は慢性期病院(病棟)になるわけですが、今までは医療慢性期病床と介護慢性期病床に分けられていましたが平成23年度から医療慢性期病床だけになりました。これにより今まで医療行為が必要なく介護目的で入院していた方は原則病院への入院は出来なくなり老人施設やケアハウス等にしか入所できなくなっています。しかし考えてみればこれは当然のことで、介護が必要な方は医療保険ではなく介護保険でのケアーを受ける必要があります。
いま日本は超高齢化社会を迎えており、今までの保険制度だけでは対応が無理な状況になってきております。本来ですと在宅で見るのが理想の姿ですが、現在の家族構成、生活習慣などでは残念ながら無理な状況になっています。これらを助けるべく「訪問介護」「訪問看護」制度があるわけで、これらをうまく使って在宅ケアーが行えるのが理想だと思います。そのため当院でもそのお手伝いができればと考えております。
私は基本「在宅尊厳死」が重要と考えております。お話もできず、反応もなく、口から食事・水分も撮れず胃瘻や高濃度輸液でただ生きながらえているだけはご本人は幸せでしょうか?私はそうは思えないのです。口から摂取できなくなればこれは「寿命」だと思います。自然に静かに苦痛を与えず看るべきではないでしょうか?
私は現在近隣の病院で週に1回当直をしているのですが、施設から多くの高齢の方が急変したと言い救急車で搬送されてくることがあります。搬送されてくれば対応します。点滴のラインを取り、呼吸状態が悪ければ気管に管を入れることもあります。血圧も測定できなければ心マッサージをしながら頻回の薬剤注射も行います。しかし多くの方は人工呼吸器管理でICUに入院しますが残念な経過をたどっています。人生の最後をなんだか痛めつけられて家族に看取られることもなく旅立ってしまいます。この状況に立ち会いますとなんだか悲しくなってきます。
私は尊厳死を大前提に在宅医療に取り組んでいきますので皆様もその点を是非ご理解いただければ思います。
医療関係の内容はかみ砕いた内容になっており医療法に合わない内容も含まれていることはご了承願います。